今回紹介する作品は『ルックバック』です!
僕は本作を映画館でも見たんですが、約60分の映画とは思えないほどの満足感がありました。
「感動」の一言では表せないようなさまざまな感情が湧き上がってきた作品です。
それがこんなに早くAmazon Prime Videoで配信されるなんて⋯!
青春を描いたアニメ映画ですが、大人こそ共感できて心に残る作品だと思います。
「気になってはいたけどまだ見ていない」という人にはぜひ見てほしいですね。
本作には原作漫画もありますが、個人的には映画の方が断然おすすめ!
映画よりも各シーンが緻密に描かれていて、より深くストーリーに没入できますよ。
そこで今回は、ルックバックのあらすじ・見どころ・感想をネタバレなしでご紹介します。
ルックバックのあらすじ
小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載している自分の絵と漫画の才能に自信を持っていた。
しかし、不登校の同級生・京本が学年新聞に載せた4コマ漫画の絵を見て、自分の絵の拙さに衝撃を受ける。
京本よりうまい絵を描くために、自分の使える時間を全て絵の練習に注ぎ込む藤野。
しかし、一向に縮まらない京本との画力の差に心が折れ、藤野は絵を描くのをやめてしまう。
小学校卒業の日、藤野は京本に卒業証書を届けることを先生に頼まれる。
初めてあった京本に「4コマ漫画のファンだった」「藤野先生は漫画の天才」と言われた藤野は自信を取り戻し、再び漫画の世界に飛び込んでいく。
中学生になり、2人で漫画を描き始めた藤野と京本。
いくつもの読み切り作品を雑誌に掲載し、連載の話までもらうようになった2人の道は順風満帆に見えたが⋯⋯
ひたむきな努力と、夢を追い続けることの葛藤に胸が熱くなる青春ストーリー。
ルックバックの見どころ
僕が思うルックバックの見どころは次の3つ
- 自分ごとのように感じられるストーリー
- 余白の多い演出
- シーンを引き立てる音楽
僕が映画館で本作を見たときは、藤野と京本の友情や、2人が漫画にかけてきた努力や時間に思いをはせると泣きそうになってしまいましたね。
自分ごとのように感じられるストーリー
ルックバックを見ると、自分にも身に覚えがあることや「自分もこうだったら⋯⋯」と思うような場面がたくさんあります。
たとえば物語冒頭の藤野は、クラスメイトや身の回りの人に絵や漫画を褒められて過剰な自信を持っている、井の中の蛙の状態。
そんな中で自分よりも絵がうまい京本の存在を認められず、負けたくないと思って努力を続けるも、途中で諦めてしまいます。
誰でも、人と比べて何かを諦めてしまった経験はあると思います
一方、中学生になった藤野と京本が漫画に打ち込み、順調に漫画家としての実績を重ねていく姿を見ていると、
「自分にもこれだけ打ち込めるものがあったら」
「なんで自分はあのときもっと頑張らなかったんだろう」
といった感情が湧いてくるんですよね。
そんな、自分ごとのように感じられるストーリーがルックバックの魅力。
多感な時期の若者はもちろんですが、いろいろな経験をしてきた大人にも刺さる作品だと思いますね。
余白の多い演出
余白が多い演出も、ルックバックならではの特徴の1つ。
特に京本に勝つために藤野が絵を練習するシーンや、中学生になった藤野と京本が初読み切り作品を描くシーンには、せりふやキャラの動きがほとんどありません。
だからこそ、
- 絵の練習や漫画に打ち込む時間の長さや密度
- 作業への集中力や没入感
- 絵や漫画以外のことには見向きもしない様子
というのを強く感じることができるんです。
藤野と京本が成長して、徐々に2人の関係性が変わりつつある場面も、それを説明するようなせりふはありません。
ですが、描かれている2人の表情や動作で、十分に気持ちの変化などを把握することができます。
視聴者が、想像したり気づいたりするための余白を多く残している本作の演出は、ぜひ実際に見てみてほしいですね。
シーンを引き立てる音楽
本作に多くあるせりふのないシーンを彩ってくれるのは、美しい音楽です。
派手な音楽ではないからこそ、絵の練習や漫画に没頭するシーンや、藤野と京本が仲を深めていくシーンを引き立ててくれています。
劇中歌もなく、最後までストーリーに集中して視聴することができました
個人的には、本作はエンドロールがとても印象に残っています。
讃美歌のような曲を聴きながら、藤野と京本のひたむきな努力や、2人を待ち受けていた運命に思いをはせる時間が、
「この作品を見てよかったな」
という気持ちをより強くしてくれたんですよね。
ぜひエンドロールまでじっくりと味わってほしいと思える作品です。
ルックバックの感想
僕がルックバックを見て思ったのは、「最高の映画化だったな」ということ。
僕は以前に原作漫画を読んだことがあったんですが、そのときは「普通に面白い読み切りだな」と思っただけであまり印象に残らなかったんですよね。
ですが映画では、
- 藤野と京本が絵や漫画に打ち込む姿
- 2人が一緒に過ごす時間
といったシーンがしっかりと描かれていて、よりストーリーを深く味わうことができます。
原作映画では描ききれなかった部分を補完して、ルックバックをより良いものにしようとしている映画になっているのが好印象でした。
今後の原作漫画ありの映画は、本作と同じような作り方にしてほしいと思えるほどでしたね
ルックバックをすぐに見たい人は
ルックバックは、2024年11月8日からAmazon Prime Videoで独占配信されています!
Amazon Primeに加入していない人は、無料体験を試してみてはいかがでしょうか。
30日経過する前に解約をすれば料金はかかりませんよ
まさか、劇場公開から5カ月弱でサブスク配信されるとは思いませんでしたが⋯⋯
それでも映画館で見てよかったと思いましたし、この記事を書くためにかいつまんで見てもジ〜ンとしてしまうほど、ルックバックはおすすめの作品です。
ぜひこの機会に視聴してみてください!