皆さんはディズニーの手描きアニメ映画を見たことがあるでしょうか。
アラジンやライオンキングなど今でも人気の名作がたくさんありますが、
「実はちゃんと見たことがない」
「昔見たことがあるけど、だいぶ忘れてしまった」
という人も多いんじゃないかと思います。
僕も子どもの頃に見たきりになっていました
ふと思い立って手描きアニメ時代のディズニー映画を見てみたところ、予想以上の面白さに驚いてしまいました。
正直なところ、僕は最近のディズニー映画があまり好きではありません。
他のCGアニメ作品とあまり違いを感じないというか、ストーリーも何となくぼんやりしているというか⋯⋯
「さすがディズニー!」という思うことが少なかったんですよね。
ですが手描きアニメ時代の作品を見たときはどんどん作品に引き込まれて、
「これこそがディズニーの良さだよな」
「見ていてワクワクするし、”夢と希望”というフレーズもピッタリだな」
と感じられました。
CGなどのキレイな映像作品が当たり前になった今だからこそ、ディズニーの手描きアニメ映画をおすすめしたいです。
大人だけでなく、子どもたちにもそのすごさや魅力を感じてほしいですね。
僕がディズニーの手描きアニメ映画を今だから見てほしいと思った理由は次の5点。
- 手描きとは思えない表現力
- 絵本が動いているようなワクワク感
- 魅力的なキャラクター
- わかりやすいストーリー
- 見やすい上映時間
本記事では5つの理由の詳細と、個人的なおすすめ作品をご紹介します!
ディズニーの手描きアニメ映画を見てほしい5つの理由
最近は次のような理由から、映画を集中して楽しんだり、「これは面白い映画だな」と思えたりすることが少ないと感じている人も多いのではないでしょうか。
- CGなどで映像がキレイな作品は増えたけど、これといった特色がない
- 設定やストーリーが複雑でいまいち頭に入らない
- 上映時間が長く、途中でダレてしまう
動画やゲームなどの娯楽が充実しているので、タイムパフォーマンスを重視したいという人もいると思います
そんな人にこそ、ディズニーの手描きアニメ映画がおすすめ!
公開されて数十年たった今でもディズニーランドなどで愛され続けている作品の魅力を再確認することができますよ。
手描きとは思えない表現力
ディズニーの手描きアニメ映画を見てまず驚くのが、キャラクターの動きの滑らかさや表情の緻密さ。
「PCなどもほとんど普及していない時代に、なんでこんなに多彩な表現ができたんだろう」と不思議に思ってしまうくらいです。
例えば、今でも根強い人気がある『美女と野獣』。
美女と野獣は1991年に全米公開された作品ですが、30年以上前の作品とは思えないくらいの映像美を楽しむことができます。
- PCのように手軽にやり直しができない時代。たくさんのトライ&エラーがあったんだろうな
- そんな苦労をしてでも、表現したい世界観や伝えたいことがあったんだろうな
ということに思いを巡らせてみると、ディズニーが不動の人気を誇っていたことにも改めて納得できてしまいました。
今でも手描きアニメ時代の作品のアトラクションやグッズが増えているのは、それだけディズニーを象徴する作品たちということですよね
絵本が動いているようなワクワク感
ディズニーの手描きアニメ映画を見ていると、キャラクターたちのコミカルな動きがとても楽しいんですよね。
うまくデフォルメされているキャラクターの造形も感心してしまうポイント。
『ライオンキング』では、サバンナに住むさまざまな動物たちが登場します。
動物たちは決してリアルに描かれているわけではないですし、線や色使いもシンプル。
それでも動物たちの特徴を押さえたデフォルメがされていることで、動きや表情がより生き生きと伝わってくるんです。
また、ディズニーの手描きアニメ映画は色使いが優しいので、見ていて安心感やリラックス感も得られるんですよね。
「なんとなく疲れているな」「気持ちが落ち着かないな」というときにも、ぜひおすすめしたいです。
魅力的なキャラクター
今でもグッズやコラボ商品が出るくらい、魅力的なキャラクターがいるのもディズニーの手描きアニメ映画の特徴です。
最近の作品でキャラクター人気があるのは、アナ雪やラプンツェル、ベイマックスなどに限られていますよね
個人的には、手描きアニメ時代の作品はサブキャラクターの魅力が際立っているなと感じています。
その代表格はやはり『アラジン』のジーニーでしょう。
ジーニーが出てくるシーンではつい笑顔になってしまいますし、ジーニーが歌う『Friend Like Me』は数あるディズニーの歌の中でも多くの人に愛されている名曲です。
人気があるディズニー作品には、主人公やヒロインと同じくらい印象に残るサブキャラクターが登場しているんですよね。
『リトルマーメイド』にはセバスチャンやフランダー。
『ピーターパン』にはティンカー・ベル。
比較的最近の作品だと『アナと雪の女王』にはオラフといった具合に。
手描きアニメ時代の作品にはさまざまな名脇役が登場するので、ぜひ実際に見て確かめてみてください!
わかりやすいストーリー
初めて見る作品でも、すっと理解できるほどわかりやすいストーリーも手描きアニメ時代の作品の魅力。
僕が先日初めて見た作品は『ムーラン』。
本作は中国が舞台の作品で、フン族という敵が万里の長城に攻め込んで来るシーンから始まるのですが、ナレーションなどによる説明は一切ありません。
ですが、ボスとなるシャン・ユーの迫力やキャラクターのセリフだけで、ストーリーの本筋やキャラクターたちの置かれている状況がすぐに把握できるんですよね。
最近はディズニー作品に限らず、設定が複雑だったり予想外の展開を作ろうとしていたりする作品が増えてきています。
それはそれで面白いのですが、ディズニーの手描きアニメ映画からはわかりやすく王道な展開だからこその素直な楽しさや面白さを感じることができますよ。
見やすい上映時間
ディズニーの手描きアニメ映画の上映時間は、70分〜90分程度の作品がほとんど。
手描きだからこそ、あまり長尺の作品は作らなかったのかもしれません
1本の映画としては少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、その分内容がギュッと詰まっていて、最後までダレずに見ることができます。
僕は先ほど紹介したムーランを筋トレついでに見ていたんですが、映画の中盤で筋トレが終わっても、続きが気になって結局最後まで見てしまいました。
冗長に感じるようなシーンがなくテンポもいいので、体感時間もあっという間なんです。
最近は忙しかったり、他の娯楽が充実していたりという理由で、映画をじっくり見るのに抵抗を感じてしまう人もいると思います。
ディズニーの手描きアニメ映画は、そんなタイムパフォーマンスを求める人にこそおすすめしたいですね。
ディズニーの手描きアニメ映画のおすすめ作品
最後に、個人的におすすめしたい作品をご紹介します。
紹介するのは次の3作品!
- プリンセスと魔法のキス
- ヘラクレス
- ターザン
「タイトルは知ってるけどちゃんと見たことはない」という人
が多そうなタイトルから選んでみました
プリンセスと魔法のキス
『プリンセスと魔法のキス』が全米公開されたのは2009年。
ディズニーの手描きアニメ映画としては最後期の作品です。
魔法の力でカエルになってしまった主人公のティアナとナヴィーン王子が、もとの姿を取り戻すために冒険に出るストーリー。
本作の魅力は、古き良きディズニー作品の魅力が詰まっていること!
ストーリーもわかりやすく、2人の旅の道中で出会うワニのルイスや蛍のレイ、尼僧のママ・オーディなどの印象に残るサブキャラクターが物語を盛り上げてくれます。
劇中歌の『When We’re Human(もうすぐ人間だ)』『Dig a Little Deeper(もう一度考えて)』も、つい口ずさみたくなるような名曲。
次第に引かれ合うティアナとナヴィーン王子の恋模様が描かれていますが、ティアナの夢が「自分の力でレストランを持つこと」であるのも、今の時代に合っている作品と言えますね。
意外な結末も待っているので、ぜひ最後まで見てみてほしい名作です。
ヘラクレス
続いて紹介するのは『ヘラクレス』。
『キングダムハーツ』というゲームによく登場するので、同作をプレイしたことがある人には馴染みがあると思います。
本作は、ゼウスの息子であるヘラクレスがヒーローを目指す物語。
本作の魅力は、少年漫画のような感覚で楽しめること。
ヒーローになるための修行をして、どんどん強くなるヘラクレス。
ヒロインのメグと引かれ合う恋愛要素。
挫折を経験したヘラクレスは、メグへの想いやフィルとの友情を糧に困難に立ち向かっていく。
まさに「友情・努力・勝利」といった内容で、見ていて爽快感があるんですよね。
また、抜けたところがありどこか憎めない、大人気のヴィランであるハデスが登場するのも本作のポイント。
「気楽に明るい気持ちになれる作品が見たい」という人には特におすすめです。
ターザン
最後に紹介するのは『ターザン』。
大自然の中でゴリラに育てられたターザンと外の世界の人間との出会い、そして家族であるゴリラを守るための戦いが描かれた作品です。
ターザンのビジュアルから敬遠している人もいるかもしれませんが⋯⋯^^;
- ターザンがとても好青年
- ターザンとヒロインのジェーンが言葉や文化の壁を超えて引かれ合う恋愛模様がロマンチック
- 『Strangers Like Me』などの劇中歌も名曲
などなど、おすすめしたいポイントがたくさんあります。
一押しなのが、ターザンや動物たちの動きの躍動感と、ターザンが住む大自然の美しさ。
特にターザンが木の上を滑るような移動や、つるを使ったロープアクションのスピード感は圧巻です!
アクションシーンが好きな人にもおすすめできる作品ですね。
まとめ:手描きアニメ映画でディズニーの魅力を再確認しよう
近年のディズニー映画作品は、ポリコレ(特定の人物に対して不快感や不利益を与えないようにする行為)への過度な配慮や作品自体の不振もあり、だんだんと魅力を感じづらくなっていますよね。
ディズニー離れなんて言葉も目にするようになりました
ですが、手描きアニメ時代の作品からは「これぞディズニー!」という魅力を存分に感じることができました。
「最近のディズニー映画はあまり好きになれないな」
「面白い映画を見たいけど、長時間の視聴はちょっと⋯⋯」
という人はぜひ、ディズニーの手描きアニメ映画をチェックしてみてください!
ディズニー作品を見るにはAmazonなどでレンタルをするのも1つの手ですが、気になる作品が複数あるときはDisney+がおすすめ。
僕も加入していますが、月額990円でディズニー作品が見放題なので、3本以上見るならレンタルよりもお得です。
大人になってから見る昔のディズニー映画は、技術力の高さやキャラクターの魅力などのさまざまな気づきがあって、子どものときに見ていたのとは違う楽しみ方ができますよ。
僕もこれから、いろいろな作品を楽しんでいきたいと思います!