今回紹介する漫画は鳥山明先生の『SAND LAND』!
1巻完結の短編漫画ですが、とてもわかりやすく気持ちのいい勧善懲悪のストーリーが描かれる本作。
大人だけでなく子どもにもオススメしたいと思える作品です
本作は映画化やゲーム化もしていて、連載から20年以上の時を超えて注目を集めていますよね。
鳥山先生の偉大さを改めて感じさせられます。
鳥山先生のご冥福を祈るとともに、ネタバレなしでSAND LANDのあらすじや見どころなどをご紹介します!
- わかりやすいストーリーが好き
- 戦車などのミリタリー物が好き
- 渋いキャラクターが好き
SAND LANDのあらすじ
天変地異や人間同士の争いの影響で、地上のほとんどが砂漠になってしまった世界。
残されていた川も干からび、唯一の水源を掌握している国王が私腹を肥やしていた。
とある町の保安官ラオは、水不足で悩む人々のために、砂漠のどこかにある幻の泉を探すことを決意。
危険な旅を乗り越えるため、砂漠に住む魔物に助けを求める。
事情を聞いた悪魔の王子ベルゼブブは、子分のシーフと共に幻の泉を探す旅に加わることに。
人間と魔物の奇妙な3人組は、チームワークで困難を乗り越えながら、水を巡る秘密や陰謀に迫っていく。
SAND LANDの見どころ
僕が思うSAND LANDの見どころは次の3つ
- とにかくわかりやすいストーリー
- 戦車などの臨場感
- ラオの大人のかっこよさ
古き良き漫画の面白さを感じさせてくれる作品です。
とにかくわかりやすいストーリー
本作のストーリーの目的は、人々が生きていくために必要な水を確保するために幻の泉を探すというもの。
僕たちの生活の中でも身近に感じられるわかりやすいテーマですよね。
他のワードも、悪魔・戦車・国王軍などパッとイメージできるものばかり。
本作独自の造語や難しい設定はほとんど出てこないので、読んでいる中で
これってどんな設定や話の流れだったっけ⋯?
と迷うことなくストーリーやキャラの心情の変化を追うことができます。
最近は複雑な設定やストーリーの漫画が多いですが、子どもでもわかりやすい設定でストーリーが構成されている本作は、「こーゆーのでいいんだよ」という少し懐かしいような読後感を味わわせてくれるんです。
読者に伝わるようにわかりやすくすることの大切さを改めて感じましたね
戦車などの臨場感
鳥山先生といえばドラゴンボールの戦闘シーンなどをイメージする人が多いと思いますが、乗り物の絵にも定評がありますよね。
Dr.スランプのころから車やバイクの絵に立体感や本物感がありました
それは本作でも健在!
特に物語中盤で出てくる戦車は、走行時に砂埃が舞っている土臭い雰囲気や砲撃の衝撃などが感じられます。
他にも絵が上手い漫画家はいらっしゃいますが、読みやすいシンプルな絵柄でもさまざまなことが伝わってくるのが鳥山先生のすごさだと思いますね。
ラオの大人のかっこよさ
個人的に、大人になってから見るラオがめちゃくちゃかっこいいんですよね。
- 民衆を救おうとする責任感の強さ
- 兼ね備えた謙虚さと実力
- 自分の過去の過ちに正面から向き合う姿勢
- 悪魔にも偏見などなく接する寛容さ
わんぱくなベルゼブブにもおおらかに接する姿が印象的です
見た目はおじいさんですが、きちんと年齢と経験を重ねた大人としてかっこいいキャラクターだと思います。
渋いキャラクターが好きという人にはぜひ本作を読んでみてもらいたいですね。
SAND LANDの感想
僕がSAND LANDSを読んで感じたのは、「本当にスッキリと楽しめる作品だったな」ということ。
本作はストーリーだけでなく、キャラ設定にも無駄がありません。
メインキャラのラオには隠された過去や気づかずに犯してしまった過ちなどの伏線が用意されていますが⋯⋯
ベルゼブブやシーフはただの気の良い相棒枠ですし、悪役には余計な悲しいエピソードなどはなくとことん自分勝手に描かれています。
悪役が純粋に悪いというのは逆に新鮮に感じました笑
予想を裏切るような展開こそありませんが、全14話という短さの中でしっかりと起承転結を描くための無駄のない設定は流石だなと思いましたね。
「面白い物語に必要な要素」を学べる、ストーリー作りの教科書とも言えるような作品だと思います。
SAND LANDをすぐに読みたいときは
SAND LANDをすぐに読んでみたい人は、『eBookJapan』の電子コミックがオススメ!
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SAND LANDは1巻完結なので、「さっと読める面白い漫画を読みたい」という人にぜひ手に取ってもらいたい作品です。
魅力的なキャラクターたちによる、わかりやすく気持ちのいい冒険活劇を楽しんでみてください!