転職失敗が原因の適応障害を自力で克服した体験談

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働くことにひどく疲れたり、強いストレスを感じたりしてしまってはいませんか?
仕事のこととなると、必要以上に我慢したり自分に厳しくしたりすることが増えてしまいますよね。

僕は初めての転職をしたときに、適応障害になってしまったことがあります。

問題はたくさんありましたが、職場になじめなかったことや将来への不安で、自分を責め続けてしまったことが最大の原因だったと思っています。
(そのときの詳細は、別の記事で書いています↓)

適応障害を克服するまでは、本当にツラい時間を過ごしました。
自己嫌悪に押しつぶされそうになったことも何度もあります。

それでも自分をいたわりながら、今の自分にできることを一つ一つ積み重ねることで適応障害を克服することができました。

もろもろの事情があって、適応障害を克服するまで精神科の診療などは受けていません。
ですが、自分なりに適応障害と向き合う中で「これが克服の役に立ったんじゃないか」と思う方法がありました。

そこで、僕が適応障害になってしまったときの体験談と、克服の役に立ったと思う方法をご紹介します。

ふみばら

もしあなたがメンタルの不調を悩んでいるなら、この記事がお役に立てばうれしいです

目次

【体験談】突然始まった適応障害

転職先での勤務が始まって10日ほどたったとき、いきなり駅のホームで涙が止まらなくなりました。

半年間、自由に使える時間のほぼすべてをプログラミング学習に使い、Webエンジニアとして採用された転職先。
いろいろなものが重なっていました。

  • 新しい職場でのストレス
  • 転職先で失敗できないというプレッシャー
  • 自分の実力や学習が足りないという焦り
  • それらからくる不眠

転職前の職場でもストレスやプレッシャーのかかる業務をこなしていた自負はありました。
「今までもツラいことは何度もあった。自分なら、なんとか乗り切れるはず」

しかし、テレワーク用の会社のパソコンを開くことにさえ恐怖を感じるようになってしまっていたのです。

なんとか退職の手続きをしたあとも、症状は一向に治まりませんでした。

  • 不安な気持ちがこみ上げ、突然泣き出してしまう
  • 働くことに強い恐怖心を感じる
  • 不安な気持ちが強くなると、座っていることができずに泣きながら部屋を歩き回る

これらの症状に加えて、「お金や将来への不安」と「早期退職してしまった自己嫌悪」が合わさります。
どんどん自信も失ってしまう悪循環に陥っていました。

適応障害を克服するまでの道のり

ここから、僕が適応障害を克服するのに役に立ったと思う方法などを紹介します。

最初に書いておかなければならないのは、彼女さん(今の奥さん)の存在です。

当時の僕は適応障害になって仕事も辞めてしまい、情緒も不安定な状態。
いつ回復できるかもわかりません。

正直なところ、彼女さんに別れを告げられても仕方ないと思っていました。

ですが、決して僕を責めることなく、前向きなアドバイスもくれた彼女さんには本当に助けられました。

ふみばら

あのとき一人になってしまっていたらと思うとぞっとしますね⋯⋯

①できるだけ楽しめることをする

まず取り組んだのは「生きるための気力を取り戻す」ことでした。

適応障害のきっかけになった仕事を辞めても、まったく症状は改善しません。
それどころかお金や将来への不安と自己嫌悪が重なり、生きる気力も失いかけていました。

退職後すぐに再就職に向けた活動は始めていましたが、そのような状態でいい結果が出せるはずもありません。

そこで僕は、なるべく自分が楽しむための時間をとることにしました。

ふみばら

自分が好きなことや良いと思うものに触れると、元気が湧いてきますよね

僕が頼ったのはゲームです。
Webエンジニアとして転職するまでの半年間はプログラミングの勉強漬けで、ほとんど遊ぶことができていませんでした。

プレイすることにしたのは、『龍が如く7』
もとからファンだった『龍が如く』シリーズの当時の最新作で、勉強のために買うのを我慢していた作品でした。

適応障害の影響もあって心の底から楽しむことができないときもありましたが、内容は文句なしの名作。
「こんな作品に出会えるなら、生きていくのも悪くないな」と思えるきっかけになってくれました。

『龍が如く7』の主人公は「どん底から這い上がる」というコンセプトで、当時の自分と重ねて、時には泣きながらプレイしたのを覚えています(笑)

メンタルが弱ってしまっているとき、自分を責めたり無理やり頑張ったりすることは得策ではありません。
まずは自分をいたわり、楽しいことをして、気力を取り戻すことを優先しましょう。

②家事に打ち込む

僕は適応障害に苦しんでいたとき、家事に心を救われていたなと感じています。

  • 家事をしているときは、ネガティブなことを考える時間を減らせた
  • 「自分にもできることがある」と実感できた

という理由からです。

体と心を休めようとじっとしていると、ネガティブなことばかり考えてしまうんですよね。

ふみばら

不安な気持ちが強くなりすぎて、泣きながら部屋を歩き回ってしまうようなときもありました⋯⋯

そんな中、家事をしている間は気持ちが軽くなることに気づきました。
料理や洗濯などで手を動かしているときは、作業に集中することで無意識にネガティブなことを考えてしまう時間を減らせたからです。

また、家事をこなしていくことで
「自分にもできることがある」
「生きていくためのスキルを持っている」

と考えることができるようになりました。

今までは何気なくこなしていた家事が、すっかり自信を失ってしまった僕にとって、自分を肯定できる貴重な要素になってくれたんです。

③運動や瞑想を取り入れる

適度な運動や瞑想が、ストレス対策やメンタルの改善に効果的なのは有名ですよね。

僕も少しでも早く適応障害から回復したいと思い、筋トレや瞑想に取り組んでいました。

筋トレは、

  • スクワット
  • ランジ
  • プランク
  • 腕立て伏せ
  • 背筋

などを中心に。

瞑想をするときには、YouTubeの『ココイマ』さんの動画を活用していました。

『ココイマ』さんの動画は、瞑想の方法や呼吸などについての語りかけを入れてくれているのが特徴。
瞑想中につい他のことを考えてしまいがちの人でも、集中しやすくてオススメです。

筋トレや瞑想の後には、気分がスッキリしたり、ネガティブなことを考えるのが減ったりする実感を得ることができました。
弱ってしまっていた自分を元気づけるためにも、運動や瞑想を続けたのは良かったなと思っています。

余談ですが、僕は適応障害になってしまう前にも筋トレや瞑想に取り組んでいました。
しかし、適応障害になってしまう直前には、筋トレや瞑想をした後も憂鬱さや不安感を減らすことができない状態でした。

ふみばら

適度な運動や瞑想をしてもまったく気分が晴れないという場合は、深刻なメンタル不調の前兆かもしれません⋯!

④できそうな仕事に挑戦する

少しずつ気力を取り戻した僕は、改めて仕事を探し始めます。
貯金がなくなってしまうという金銭的なリミットも近づいていました。

しかし、いくら求人サイトなどを見ても、自分がきちんと働けるビジョンが全く見えません。

「せっかく少し症状が落ち着いてきたのに、また職場で再発してしまったらどうしよう」
そんな不安も抱えていました。

就職活動に悩んでいると、彼女さんから「まずはアルバイトから始めてみては?」という提案を受けます。

「30歳を目前にして、アルバイトをするなんて」
「ちゃんと正社員になったほうがいいんじゃないか」
そんなプライドや葛藤も正直ありました。

ですが、社会復帰するための一歩を踏み出さない限り、現状を変えることはできません。

いろいろと悩んだ結果、大学生時代に働かせてもらっていた職場に連絡を取り、アルバイトとして働かせてもらうことになりました。

このアルバイトの経験は、効果てきめんでした。

「自分でも働くことができる」
「人の役に立つことができる」

という感覚を思い出すことができたからです。

また、「お金を稼ぐことができる」という安心感もとても大きなものでした。

学生時代のアルバイト先で働き始めて1か月ほどたったころ、思い切って新しいアルバイトも始めました。
「もっと収入を増やしたい」という思いがありましたし、まだまだ新しい職場で働くことへの恐怖心もあったからです。

2つ目のアルバイト先での仕事は、新しい環境で働くことや初めての業務に取り組むことに慣れるためのとても良い経験になりました。

社会復帰をするときに、いきなりフルタイムの仕事に就くことが難しい場合もあると思います。
そんなときは、アルバイトや時短の仕事をするのも一つの手です。

焦らずに、自分のできることを大切にしていきましょう。

ふみばら

就職先が決まったことで短期で辞めることになってしまい、アルバイト先には迷惑をかけてしまいましたが、今でもとても感謝しています

就職活動の再開とその後

働くことに自信を取り戻し始めた僕は、アルバイトと並行して就職活動を再開。
とても緊張しましたが、アルバイトで得た「自分でも働ける」という思いが支えになりました。

たぶん適応障害になる前の僕だったら、「いまさらアルバイトの経験なんて⋯⋯」と考えていたと思います。

ですが、
「ここまで復活することができたじゃないか」
「今、自分にできることを大切にしよう」

と考えることで、なんとか面接などを乗り越えることができたのです。

結果的に、就職活動を再開してから2か月ほどで正社員としての内定を得ることができ、社会復帰を実現。

その後も紆余曲折あり、この記事を書いている2022年12月時点では派遣社員として働いていますが、適応障害は再発することなく生活することができています。

正社員から派遣社員になった経緯は、別記事に書いています↓

【おわりに】自分をいたわることを大切にしよう

僕が適応障害を経験して実感したのは、「自分をいたわることの大切さ」です。

最初にも書きましたが、仕事のこととなると、必要以上に我慢したり自分に厳しくしたりすることが増えてしまいがちです。
むしろ、それが美徳とされているふしさえあります。

もちろん苦難を乗り越えることで得られるものはたくさんありますが、それ以上に大切なのは「心身の健康」です。

もしあなたが働くことにひどく疲れたり、強いストレスを感じたりしてしまっているときは、すぐに自分をいたわってあげてください。

  • 仕事を休む
  • 楽しむ時間を作る
  • 我慢していたことをやってみる
  • 精神科などを受診してみる

頑張ろうとするときに、つい後回しにしてしまうことばかりですが、今もあなたは十分に頑張っているはず。
「また頑張れるかも」と思えるようになるまで自分をいたわってから、再挑戦していきましょう。

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