【無理して戻らない】適応障害後の仕事との向き合い方

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仕事が原因の適応障害から立ち直るのはとても大変ですよね。

職場の適切な対応で順調に復職できる人もいると思いますが、転職せざるを得なかったり、新しい仕事を始めてからもこれまでどおりに働くことが難しかったりする人もいるのではないでしょうか。

ふみばら

僕自身も、転職の失敗によって適応障害になり、再就職してからもうまく仕事を続けられない期間がありました

再就職先に恵まれなかったのもありますが、自分がこれまでどおりに働くことに負担や違和感があったことも大きな理由でした。

今は派遣社員として気楽に働くことができていますが、それは仕事との向き合い方と仕事への意識を変えることができたからです。

もちろん最初の転職の決意をしたときに思い描いていたような仕事や生活ができているわけではありません。

ですが、適応障害になってからずっと自分を苦しめていた、自分を責める気持ちや今後の生活への焦りを手放すことができたのは良い変化だと思っています。

今回は、僕が適応障害後に再就職したときに感じた変化や、仕事との向き合い方と仕事への意識をどのように変えたかを紹介していきます。

こんな人にオススメ
  • 適応障害後に、思うように仕事が手につかない
  • 仕事をすることに自信をなくしてしまっている
  • 今後の仕事やキャリアに不安を抱えている
目次

僕が適応障害になった理由

まず、僕が適応障害になってしまった理由を簡単にご紹介します。
詳しくは次の記事をご覧ください。

僕が適応障害になってしまった理由は、公務員からWebエンジニアへの転職に失敗してしまったからでした。

プログラミングスクールにも通いながら、合計1,000時間以上はプログラミングの学習に打ち込み、Web業界では歴史のある企業のグループ会社から内定を獲得。

初めての民間の就職活動に緊張しながらも、自分の実力を誇張せずに獲得できた内定だったので、当時はとてもうれしかったのを覚えています。

「ここからがスタートだ!」と思っていたところ、リモートワークの放置や案件の丸投げにさらされることに。

  • 自分が役に立てていないという罪悪感
  • 自分の実力が足りていないという焦り
  • 試用期間でクビになったらどうしようという不安
  • 上司や同僚に相談しても取り合ってもらえない環境
  • それらからくる不眠症状

これらが原因で、駅で突然泣き出したり、仕事用のパソコンを開くことすらできなかったりする状態になり、たった2週間で退職。

プログラミング学習や転職活動をしていた半年間は、ほとんど休むこともなく常に緊張状態だったことも、短期間でメンタル不調を起こしてしまった要因だと思います。

退職しても適応障害の症状は回復せず、働く自信を取り戻すためのアルバイトなどを経て、就職活動を再開できるようになりました。

適応障害後に再就職した後の変化

適応障害になってから、2社で正社員として働きましたが、どちらも勤務1年未満の短期離職をしてしまいます。

経緯などはこちらの記事でご紹介しています。

会社にも問題があったのは確かですが、Webエンジニア転職と合わせて3度の短期離職をしてしまった僕は、

ふみばら

自分にヒドい欠陥があるんじゃないか⋯⋯

と悩み続ける日々を送ることになります。

また、適応障害になる前と後で、仕事に対するさまざまな変化を感じるようになりました。

働くことへの自信がなくなった

まず、再就職をしてからも働くことへの自信を失った状態が続きました。

もともと僕が心配性だったり人の目を気にしてしまったりする気質というのもあるのですが、

「自分に満足にできることはあるのだろうか」
「ちゃんと仕事はこなせているだろうか」
「自分の仕事ぶりや振る舞いは変に思われていないだろうか」

といった不安を常に抱えている状態でした。

もともと僕はある程度仕事はそつなくこなせる方で、最初の職場の市役所でも広報事業のリーダーのポジションで働いていた経験があります。
後輩を育成する機会にも恵まれ、それなりに仕事はできる方だという自信を持っていました。

実際に再就職先や今の派遣の職場でも、能力を評価してもらえる機会は何度かあります。

ですが、なかなか自分の中で自分の評価を上げることができず、苦しい時間を過ごすことになりました。

ふみばら

短期離職によって、どんどん自己肯定感が下がっていってしまったこともツラかったですね⋯⋯

仕事量や残業への耐性が減った

再就職後の勤務先では多くの業務をこなす機会はあまりなかったのですが、過去の自分と比べると疲れやストレスを感じやすくなったなと思う場面が増えました。

公務員のときは物理的に終わらない量の仕事がある場合も多く、毎日のように残業をしたり、休日に自主出社してなんとか仕事を終わらせたりすることも珍しくありませんでした。

そのため、仕事からのストレスにはある程度耐性があると思っていたのですが、再就職後は自分の想定外の業務や残業が発生するとイライラしたりヒドい疲れを感じたりすることがよくあります。

もちろん公務員時代はやりがいを持って働いていたり、周りのメンバーに恵まれていたりといった環境の違いもあるでしょう。

ですが、適応障害を経験してからは仕事に自分を合わせるということが難しくなったと感じています。

人を大切にしない制度や振る舞いに敏感になった

僕は公務員時代に後輩の育成に力を入れていて、「職場で人を大切にすること」を意識して仕事に取り組んでいました。

その上で、適応障害というツラい思いをした経験も加わり、人を大切にしない制度や振る舞いにはこれまで以上に敏感になったと感じています。

派遣社員になる前に務めていた会社は、意図的な残業代の未払いや社員に負担を強いる制度などがあり、とても働きやすいとは言えない環境。

総務部の社員として採用された僕は、少しでも社員が働きやすい環境にできるよう、業務負担軽減のアイディアやシステム導入の提案を続けていました。

ふみばら

その過程でベテラン社員の反感を買い、退職する一つの原因になってしまったのですが⋯⋯

今の派遣先の職場でも、仕事に対するストレスは減ったものの、社員の振る舞いや業務委託先への態度などに疑問を持つことも少なくありません。

ここまであげてきた3つの変化から、「会社という組織の中で、正社員としてバリバリ働く」というのはもう自分には難しいかもしれないと考えるようになっていきました。

適応障害後の仕事との向き合い方

適応障害後に再就職をしてから、そして正社員の道を諦めて派遣社員になってからも、僕の仕事に関する悩みや抵抗感が減ることはなかなかありませんでした。

ですが最近は、仕事に対する意識を変えられたことで、仕事に関する悩みや生きづらさをだいぶ緩和することができています。

僕がいま大切にしている考えは次の3点です。

  • 今できることをやれば良い
  • 以前の自分や人と比べない
  • やりたくないことをやらない勇気を持つ

今できることをやれば良い

適応障害になってから、常に僕を悩ませていたのは今後のキャリアのことです。

  • 短期離職で職歴に傷がついてしまった
  • 転職で有利になるような資格やスキルもない
  • 専門性もない中で、30歳を過ぎての転職は難しい

そんなことばかりを考えて、常に焦りを感じているような状態でした。

派遣社員になって仕事の負担が軽くなってからも、
「いつまでもこの働き方じゃいられない」
「派遣の仕事と一緒に始めた副業がうまくいかなかったらどうしよう」

といった考えが次々と浮かんできます。

これって、未来のことばかりに目を向けて、自分で自分を追い詰めてしまっているんですよね。

冷静に今を見つめてみれば、

  • 派遣の仕事で生活に困らない収入を得られている
  • 仕事のストレスも少なく、健康的に過ごせている
  • 将来のために副業にチャレンジできている

と、特に不安を感じるようなことはないわけです。

未来に何が起こるかは誰にもわかりません。
僕自身、最初の転職をする前には、自分が適応障害になったり、3度の短期離職をすることになったり、派遣社員になったりするなんてことはまったく思いもしませんでした。

それに気づいてからは、「将来の不安に悩み続けるよりも、今できることを頑張りながら前向きに生きたほうが良い」と考えられるようになり、仕事や日々の生活の中での悩みやストレスをかなり減らすことができました。

以前の自分や人と比べない

今の自分と、適応障害になる前の自分や他の人を比べてしまうと、余計な焦りを感じたり劣等感を持ってしまったりしてしまいます。

  • 以前の自分ならもっと仕事ができたはずなのに
  • 自分の派遣先で、同い年の人が課長をやっているな
  • 同じ副業をやっているこの人は、自分の何倍の収入があるんだろう

以前の自分や他の人の良い部分ばかりが目に付き、今の自分の評価をどんどん下げてしまうんですよね。

そんなときは、自分がどん底だったときを思い出したり、成長できた部分に目を向けたりするようにしています。

  • 適応障害でまともに生活できなかったときから、よくここまで回復できたな
  • ちゃんと仕事を続けて貯金もできている
  • 副業のブログのPV数も順調に増やせている

そうすることで「今の自分も悪くない」と思えるようになり、副業や勉強にも積極的に取り組めるようになりました。

やりたくないことをやらない勇気を持つ

これまで僕は、「〜であるべき」「〜はした方が良い」という考え方をすることがよくありました。

ふみばら

そのため「転職するなら正社員じゃないと!」というような意識が強かったんですよね

ですが、派遣社員として働きながら副業にチャレンジする生活を続ける中で、「やりたくないことはやらないようにしよう」と思えるようになってきました。

  • もう就活や正社員として働くのは嫌だから、個人で稼げるように頑張ってみよう
  • 副業は、軌道に乗るまではブログに注力しよう
  • ブログに関することや、気になることだけ勉強しよう

嫌なことを明確にして、やることを絞ってみたら、ブログや勉強に使う時間が自然と増えていったんですよね。

以前の僕だったら、個人で稼げるようになりたいと思っていても
「やっぱり正社員に戻ろうか」
「とりあえず仕事に使えそうなことを勉強しておこう」
「転職が有利になるような資格を取っておいたほうが良いかな」
といった考えを捨てきれず、何事も中途半端になってしまうモヤモヤした時間を過ごしていたと思います。

また、副業を始めたばかりのときは「早く成果が出したい!」と思い、Twitter(現『X』)・note・クラウドソーシングなどもやっていましたが、この記事の執筆時点ではすべて中断しています。

そういった「なんとなくならなきゃ」と思っていたことを手放したことでストレスが減り、やりたいことに向ける時間や気力を確保することができました。

ふみばら

また「やりたいな」と思ったときに再開したいですね

まとめ:今の自分を受け入れて、無理のない働き方を

適応障害になってしまった後、一番避けなければいけないのは自分を責めてしまうことです。

自分を責めてしまう理由はたくさん思いつきます。

  • 自分のメンタルが弱いんじゃないか
  • これからどうしたらいいんだろう
  • あのとき〇〇していれば(〇〇していなければ)

ですが、自分を責めても状況が好転することはありません。
どんどん自信をなくし、自己嫌悪するようになり、気力や行動力を失ってしまうだけです。

適応障害になったことで、思っていたような働き方やキャリア形成ができないのはとてもツラいことです。
しかし、その理想や常識を引きずったままだと、ずっと自分を責め続けることになってしまいます。

まずは今の自分を受け入れて、日々の生活の中でのストレスや不安を減らせるようにしていきましょう。

心の平穏を保てる生活を続けていると、「〇〇をやってみたい」というような好奇心や前向きな気持ちが湧いてくる瞬間があります。

その好奇心や前向きな気持ちを大切にするためにも、ぜひ今の自分に合った働き方を見つけてみてください!

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