『真・三國無双 ORIGINS』感想・評価:シリーズファン目線でレビュー【三國無双オリジンズ】

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2025年1月17日に発売された『真・三國無双 ORIGINS』(以下、無双ORIGINS)。

ふみばら

実はこの作品、ちょっとプレイするのが怖かったんですよね^^;

僕はPS2の『真・三國無双2』からの無双シリーズのファンで、三國無双や戦国無双のナンバリングタイトルのほとんどをプレイしています。

しかし直近の『真・三國無双8』では、10時間ほどプレイして脱落。
『戦国無双5』もストーリーはクリアしたものの、かつてのような楽しさを感じることはできませんでした。

「今作もダメだったら、きっと『戦国BASARA』みたいにシリーズの続編は無くなっちゃうんだろうなぁ⋯⋯」
そんな心配をしながら、無双ORIGINSをプレイしました。

感想はというと、素晴らしいの一言

もちろん「もっとこうだったらなぁ」と思う部分もありました。
ですがマンネリは打破しつつ、しっかりと無双シリーズならではの爽快感とやりごたえを両立させていて、シリーズ復活を期待できる内容でしたね。

そこで本記事では、無双ORIGINSの良かった/イマイチだったところをシリーズファン目線で紹介します!

※ストーリーのネタバレはありませんが、クリア後の要素が表示されている箇所がありますのでご注意ください

記事を書いた人
ふみばら
  • 無双シリーズはPS2の『真・三國無双2』からプレイ
  • 無双ORIGINSはストーリーを一通りクリア済み
  • やりこみはあまりしないエンジョイゲーマー
目次

真・三國無双 ORIGINSの良かったところ

僕が感じた無双ORIGINSの良かったところは次のとおりです。

  • 生まれ変わった緊張感のあるアクション
  • 戦場の臨場感
  • 主人公がちゃんとかっこいい
  • 陣営ごとの感情移入できるストーリー
  • 他の武将との関係性の描き方

個人的に、無双シリーズがイマイチになってしまった大きな原因はマンネリ化にあったと思っています。
どれだけプレイアブルキャラが増えたりアクションが派手になったりしても、プレイ内容自体はほとんど変わり映えしなかったんですよね。

ふみばら

強力な攻撃を見つけて、あとはそれをひたすら連発して敵をなぎ倒すだけになってしまっていました

ですが無双ORIGINSではその点を一新

  • 操作キャラは基本的に主人公に固定
  • 死にゲーの要素を入れて、戦いに緊張感を持てるように
  • ストーリーや演出が強化されて、没入感がアップ

というように、マンネリ感をなくしつつ、新しい一騎当千アクションを楽しめるようになったんです。

生まれ変わった緊張感のあるアクション

無双シリーズならではのアクションは健在です

無双ORIGINSでは、シリーズおなじみの通常攻撃と強攻撃を組み合わせて戦う基本アクションは残しつつ、戦闘面で大きな変化を遂げています。

一番の特徴は、死にゲーの要素を取り入れていること。

本作では敵武将が「外功」というシールドゲージのようなものを持っていて、それを削り切るまではほとんどの攻撃でひるまないハイパーアーマー状態
さらに攻撃力も高いので、油断しているとあっという間にこちらがピンチになってしまうんです。

ふみばら

これまでのどのシリーズ作よりも、敵武将の存在感が大きいですし、戦闘にもやりごたえを感じます

そんな敵武将への対抗手段が、ジャストガードに当たる「弾き返し」や回避です。
本作では攻撃中にもガードや回避ができるので、スピーディーな攻防を楽しめます。

攻撃動作を回避でキャンセルできるので、操作の快適さもグッと上がりました

そして敵武将の「外功」を削るための強力な攻撃手段として用意されているのが「武芸」という攻撃スキルです。

武器ごとに固有の「武芸」が用意されていて、効果や威力もさまざま。
中には一発逆転を狙えるような強力なものもありますが、「武芸」を使うには攻撃などでたまる「闘気」を消費するので、連発できないのが歯がゆくも面白いポイント

闘気を大量に使う武芸は、絶大な威力です

過去の無双シリーズのように強力な技を連発して敵を倒すということがしづらくなっているので、戦いの緊張感を味わえるんですよね。

難易度選択もできるので、普段アクションゲームをプレイしない人でも楽しめますよ。

戦場の臨場感

味方と一緒に突撃するのはテンションが上がります

本作をプレイしていて一番感動したのが、戦場の臨場感。
味方と一緒に地響きを起こしながら突撃する演出の迫力には、今までの無双シリーズにはなかった興奮を覚えましたね。

さらに敵の大軍団と戦っているときには敵武将が号令を発したりと、戦況は次々と変わっていきます。
初めてプレイするステージでは何が起こるかわからないドキドキ感も、プレイを楽しくしてくれました。

敵が本気で抗戦してくる感じも良かったです

そしてそんな臨場感のある戦いを、自分の活躍で勝利に導けるのが本作の醍醐味
特に大勢の敵を「絶・無双乱舞」で一掃したときの爽快感はやみつきになりますよ。

絶・無双乱舞は「無双覚醒」状態のときだけに出せる切り札です

主人公がちゃんとかっこいい

ボイスも合っていて、良い主人公でした

これまでの無双シリーズでは数十〜100体近いプレイアブルキャラがいましたが、本作では基本的に主人公のみを操作する仕様に変わりました。

ふみばら

時間制限付きで一部の武将を操作することもできますが、あくまでもヘルプ要素です

プレイアブルキャラが一気に減ったことには「どうなのかなぁ」という心配もありましたが、実際にプレイしてみて不満を感じることはありませんでした

主人公には10種類の武器が用意されており、それぞれ操作や「武芸」も違うので、十分に幅広いアクションを楽しめます。

さらに戦闘中のモーションを含め、主人公がしっかりとかっこいいのもうれしかったポイント。
個人的には、無双乱舞のときに気迫たっぷりの表情を見せてくれるのが、ただの美形キャラではなく戦いに身を投じる武将であるという納得感につながりましたね。

武器ごとに表情やカメラワークが違うのにもこだわりを感じました

陣営ごとの感情移入できるストーリー

主人公を交えたストーリーが展開されます

本作では、ストーリーの途中で主人公が魏・呉・蜀のいずれかの勢力に入り、仲間の武将たちと行動を共にしていきます。

これまで僕がプレイした三國無双シリーズでは、戦闘がメインでストーリーはおまけのような作品が多かったんですが⋯⋯

本作では、これまでのシリーズ作品では飛ばされてしまったり、簡単なテキストで流されてしまっていたようなシーンや戦いがしっかりと描かれています。

特に、蜀陣営の放浪期間や呉の孫策の下積み時代のストーリーなどを体験できるのが新鮮でしたね。
各陣営の武将たちの苦悩や、歴史的な決断を目の当たりにしているような感覚でストーリーを楽しむことができました。

ふみばら

こんなにストーリーを楽しめた無双シリーズは初めてでした!

他の武将との交流の描き方

主人公への熱い視線(男女問わず)がスゴい作品です笑

ストーリーと同じく、同陣営の武将との会話イベントも本作の見どころの一つ。
仲間が主人公を頼りにしていることがしっかりと伝わってくるので、「戦いでしっかりと活躍しよう」という意識が芽生えてくるんです。

ふみばら

いろんなキャラで好きな戦いをプレイできる過去の無双シリーズにはない感覚でした

こういった武将との交流を描く場面があるからこそ、主人公が三国志の世界の住人としてなじめているので、本作の大切なポイントだと思いますね。

ただ、この会話イベントにはちょっとクセがありまして⋯⋯
男女問わず、主人公への熱い気持ちがあふれているんですよね。

特に、男性武将から友情や信頼を超えたフレーズがちょくちょく飛び出してくるので、そういった要素が苦手な人は少し抵抗感があるかもしれません^^;
(僕は奥さんと爆笑しながら見てました笑)

真・三國無双 ORIGINSのイマイチなところ

基本的には大満足の出来だった無双ORIGINS。
イマイチなところは「あえて挙げるなら⋯⋯」というものばかりです。

  • マップの探索要素が面倒
  • 武器の使い分けが必須
  • 目標の達成に作業感がある
ふみばら

長時間プレイする中で、ちょっとめんどくささを感じた点です

マップの探索要素が面倒

最初は景観がきれいで感動したんですけどね

本作では、三国志の舞台となった中国のマップを自由に散策できます。
実際に戦場となったエリアに自分の足で向かうというのは面白かったんですが⋯⋯

個人的に面倒だったのが探索要素。
ストーリー中や仲間武将の依頼などで、マップの特定の場所からアイテムを見つけてくるというミッションが発生するんです。

提示されるヒントは、地名や一部の地形の切り抜き画像ばかり
その少ないヒントを頼りに、手当たり次第にマップを散策するのは退屈さを感じてしまいましたね。

ふみばら

せっかくストーリーや戦闘が面白いのに、テンポが悪くなってしまっていました

武器の使い分けが必須

習熟度のポイントを振り分けられる仕様でもよかった気がします

本作のレベルアップの仕様は少し変わっていて、武器の習熟度の合計値がレベルになるという形になっています。
習熟度は、その武器を使って敵を倒すことで上がっていきます。

そのためまんべんなく武器を使うのが、レベルを上げるためのポイント
僕も全ての武器が同じ習熟度になるように、順番に武器を使っていました。

ふみばら

最初のうちは、テンポよく習熟度が上がるので楽しかったんですが⋯⋯

わずらわしさを感じたのは、習熟度が上がりづらくなってくる中盤以降から。
敵も強くなってくる上に、個人的には武器ごとの使いやすさや強さにかなり差があると思っているので、苦手な武器を使うのがおっくうだったんですよね。

僕は「棍」と「矛」が苦手でした

本作は武器のモーションなどがかなり作り込まれているので、「いろいろな武器を使ってほしい」という思いからこのようなレベルアップの仕様になったのかもしれません。

ですが
「主人公にはこの武器が似合う」
「この武器のアクションが気に入ったからずっと使いたい」
といった、プレイヤー側で遊び方の選択ができるように、稼いだ習熟度のポイントを自由に振り分けられる仕様でもよかったんじゃないかなと思っています。

目標の達成に作業感がある

特に「戦法の特攻を成功させる」の目標がやっかいでした

ストーリー中では、交流した武将から「目標」というミッションを渡されることがあります。
内容は「剣の武芸で敵を300体倒す」といったように、戦闘中に達成できるものがメインです。

目標を達成すると、スキル習得などに必要な「武功」というポイントをもらえます。
そのため僕も目標をもらったらすぐにクリアするようにしていたんですが⋯⋯

だんだんと目標の達成に作業感が出てきてしまうんですよね。

ふみばら

2周目に当たる、2つ目の陣営のストーリー以降はなおさら面倒でした^^;

もう少し目標の数を減らすか、別の報酬があったらよかったかもしれません。

真・三國無双 ORIGINSの感想・評価

演出面もかっこよくて大満足でした!

イマイチな点も含めて紹介してきた無双ORIGINS。
全体的には、プレイ前の不安を吹き飛ばしてくれるような素晴らしい作品でした。

ふみばら

アクション面でも、久しぶりに無双シリーズで「楽しい!」と思えましたね

本作のストーリーは、「黄巾の乱」から「赤壁の戦い」までを描いたもの。
ボリュームについても心配していましたが、十分に満足できる内容でした。

「赤壁の戦い」以降の戦いで、魏・呉・蜀の戦いはさらに激しさを増していくので、ぜひ本作のクオリティーのまま続編を作ってほしいですね。

「続編をプレイしたい」と思わせてくれるという点でも、本作は無双シリーズの復活と言えるにふさわしい作品だったと思います。

まとめ:生まれ変わった一騎当千アクションを楽しもう!

長らくヒット作がなかった無双シリーズ。
シリーズファンとしても「このままなくなってしまうのかな?」と心配がありましたが⋯⋯

無双ORIGINSで見事な復活を遂げてくれました!

初めて無双シリーズをプレイする人や、やりごたえのあるアクションゲームを探している人にも、自信を持っておすすめできる作品です。

また、無双シリーズならではのキャラビジュアルの良さも健在なので、キャラクター人気が出やすい今の時代にも合っている作品な気がしますね。

ふみばら

続編の発売も楽しみです!

本記事を読んで無双ORIGINSが気になった人は、ぜひプレイしてみてください。
生まれ変わった一騎当千アクションを楽しんでいきましょう!

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