30代で正社員から派遣社員に転職するというのは、あまりいいイメージを持てない人が多いのではないでしょうか。
ですが、
- 今の職場ではストレスや負担が多すぎて、心身を壊してしまいそう
- 昇給や労働環境の改善も望めず、仕事に希望を持てない
- 働くことにとても疲れてしまっている
といった人には、ぜひ覚えておいてほしい選択肢です。
僕自身、それらの理由で正社員から派遣社員に転職し、2024年6月時点で約1年半が経過しました。
派遣社員になってからの1年半は、働きやすく本当にあっという間でした
不安や不満を感じることはもちろんありますが、「仕事のために生きているような感覚」がなくなり、平穏に過ごすことができています。
そこで今回は、30代男性である僕が、正社員から派遣社員に転職してみた感想を正直にお伝えします。
- 30代前半(2024年6月時点)
- 同じく派遣社員の奥さんと2人暮らし
- 正社員から派遣社員に転職して約1年半
- 市役所職員、中小企業での正社員経験あり
正社員から派遣社員に転職した感想
派遣社員に転職して約半年が経ちましたが、個人的には転職してよかったです。
僕は何度か転職を経験していますが、これまでどおり正社員の肩書にしがみつくような転職をしていたら、もっとひどい状況になっていたと思います。
非正規雇用になったことによる課題はありますが、仕事の負担やストレスに悩まされることは格段に減りました。
また、ただ仕事をこなして疲れ果ててしまうのではなく、
- ブログなどの副業をする
- 副業に役立つことや、自分が関心を持ったことについて学ぶ
といったことができるようになり、以前よりも主体的な生活を送れているなと感じています。
毎日何かしらブログの改善点や新しい副業のアイディアはないかな〜と考えていますね
正社員から派遣社員に転職をするのは勇気のいることですし、収入や待遇の面などで、すべての人にオススメできる選択肢ではありません。
ですが、「仕事がツラくて希望が持てない」という人には、ぜひ選択肢のひとつとして覚えておいてほしいと思っています。
正社員から派遣社員に転職した理由
僕が派遣社員に転職した理由も、「正社員として働くことに希望を持てなくなった」から。
詳しくはプロフィールに記載していますが、僕の転職の経歴は次のとおりです。
- 公務員からWebエンジニアに転職したが、ミスマッチなどが原因で適応障害に
- 適応障害を克服して社会保険労務士事務所に採用されるも、業務を無責任に丸投げされる職場環境になじめず退職
- イベント会社の総務職として、2か月の派遣社員期間を経て入社。
初めて会社からの給与明細をもらったときに残業代未払いなどの問題があることに気づき、労働環境改善に取り組むも管理職から問題視され断念
1回目の転職で適応障害になり、自信を失ってしまってからは、生活のためになんとか自分でもできそうな仕事を探して転職活動をするような状態でした。
また、「正社員であること」を重要視してしまっていて、企業を冷静に見極めることもできていなかったと思います。
どの転職先でもツラい思いばかりだったので、これ以上正社員として転職しても状況がよくなるイメージが持てなかったんですよね⋯⋯
そして、3回目の転職先で「正社員であること」に見切りをつけ、2022年10月から派遣社員として働き始めました。
派遣社員になってよかったこと
僕が転職して特によかったなと思うのは、
- 働き方が選べるようになった
- 業務の負担が減った
- 仕事終わりの時間や休日にきちんと休めるようになった
ということです。
仕事をするために生きているような感覚がなくなったのが、一番うれしいですね
働き方が選べるようになった
僕は今、週1日出社(週5日勤務)のリモートワーク中心の事務仕事をしています。
正社員のときは週5日出社だったので、通勤のストレスは大幅に減りました。
また、自宅での作業のため、人目を気にすることなくリラックスして業務に取り組むこともできます。
仕事が終わればすぐに休んだり家事ができたりするのも、うれしいポイントです。
「もう原則出社の仕事には戻れないな⋯」と思うぐらい、今の働き方を気に入っています。
もし派遣先を変えるときにも、リモートワーク中心であったり、もっと副業の時間を確保できたりする条件の求人に応募する予定です
業務の負担が減った
派遣社員になって業務範囲が限定されたことで、負担はとても軽くなりました。
今までの職場で働いていたときの作業ペースを守っていれば、仕事をため込んでしまうようなことはありません。
むしろ、暇な時間ができすぎないように作業ペースを調整することさえあります。
派遣先の社員さんから常に新しい依頼を受けるわけじゃないですからね
派遣先によって変わる場合もあるでしょうが、無理のない範囲で働けるのは派遣の大きなメリットだと思います。
仕事終わりの時間や休日にきちんと休めるようになった
僕は意識の切り替えが苦手なので、仕事終わりや休日でも仕事のことを考えてしまうことが多くありました。
初めての転職のときには、寝るときに不安なことばかりを考えてしまい、不眠症になってしまったこともあります。
ですが、派遣社員になって仕事の負担やストレスが減ってからは、プライベートの時間に仕事のことを考えることはほとんどなくなりました。
そうやって仕事とプライベートのメリハリを付けられるようになったのも、派遣社員になってよかったことのひとつです。
派遣社員になったことによる課題
非正規雇用であることの不安定さや収入に関してなど、派遣社員になったことによる課題ももちろんあります。
- 今後のキャリアや働き方
- 収入をどう増やしていくか
- 派遣先の社員とのコミュニケーション
というのが主な課題です。
特に、「ずっと今の仕事だけを続けられるわけじゃない」というのは、忘れないようにしています。
今後のキャリアや働き方
派遣社員になったことで、いわゆる「会社で昇進して⋯」というルートからは外れてしまいました。
僕はすでに短期離職をしたりキャリアに一貫性がなくなってしまったりしていたので、もともと厳しそうですが^^;
また、派遣には「同じ職場には原則3年まで」という制限もあります。
今の環境にはずっといられないということを忘れずに、今後のキャリアや働き方を考えていく必要があります。
収入をどう増やしていくか
派遣社員は時給制で、基本的に給料は上がりません。
僕の場合、年収は約330万円です。
同じく派遣社員として働いている彼女さんとの二人暮らしでは不自由していませんが、今後のことを考えると収入を増やしていきたいというのが正直なところ⋯⋯
派遣の仕事だけでなく、副業をすることで収入を上げていこうとチャレンジしています。
副業をするのは大変なときもありますが、スキル習得や自分の力で稼ぐ経験ができるのはいいところです
派遣先の社員とのコミュニケーション
これは個人的な悩みですが、
- 派遣先の社員さんからの依頼や情報共有が雑
- 社員さんからの指示が間違っていたり、作業にミスが多かったりする
ということがあります。
僕はこれまでの経験から、指示の意図をくみ取ったり、ミスがあることを前提でチェックしたりするようにしていますが、「効率悪いなぁ⋯⋯」と思うことも少なくありません。
「派遣社員として、なるべく社員の負担を減らせるように」
ということを意識して確認やフォローをするようにしていますが、そういったサポートが苦手な人は、派遣社員として働くことにストレスを感じてしまうかもしれません。
まとめ:派遣社員も案外悪くない
僕は、転職を繰り返して正社員として働くことに希望を持てなくなるまで、派遣社員として働くことに強い抵抗感がありました。
「やっぱり正社員じゃないと⋯⋯」
「将来のために、稼げるようにならないと」
「男として、なんとなくかっこ悪い」
そんなことばかりを考えていました。
ですが、実際に派遣社員として働いてみて「派遣社員も悪くないな」と思うようになりました。
- 仕事のストレスで心身に不調を感じることがなくなった
- 自由に使える時間が増えた
- 副業や興味のあることにチャレンジできるようになった
非正規雇用の不安定さはありますが、「今を楽しむこと」「将来のために努力すること」は、正社員の肩書にしがみついていたときよりもできるようになっているなと感じています。
もし今の仕事に苦しさや閉塞感がある人は、派遣の仕事について調べてみてはいかがでしょうか。
僕が感じた派遣社員のメリット・デメリットをもっと詳しく紹介している記事も投稿していますので、気になった人はぜひ読んでみてください。