僕には、未経験からWebエンジニア転職をして大失敗した苦い経験があります。
自分にも反省すべき点はあったと思いますが、どうしようもないミスマッチ転職になってしまったことは事実です。
転職に失敗した原因のひとつは、転職活動のときに「視野が狭くなってしまっていた」ことだと思っています。
もし視野を広げて転職活動やキャリアのことを考えられていれば、今でもWebエンジニアを続けられていたかもしれません
そこで当時の失敗を振り返り、未経験からのWebエンジニア転職では視野を広げるべき理由を紹介します。
また今だからこそ思う、転職活動時の自分自身に教えたい心構えや、視野を広げるためのアイディアも書いていきます。
- 未経験からのWebエンジニア転職では視野を広げるべき理由
- Webエンジニア転職を始める前の心構え
- Webエンジニアへの転職活動で視野を広げるためのアイディア
未経験からのWebエンジニア転職では視野を広げるべき理由
それは、一般的に「良い」とされている選択肢に縛られてしまうからです。
Webエンジニア転職をするなら自社開発企業が良いよ
せっかく転職するなら正社員だよね
レベルの高い会社で経験を積んで、スキルアップしよう!
現場に入ってしまえば、なんとかなるよ
僕もそんなイメージばかりを持って転職活動を進めてしまっていました。
そして自社開発企業に正社員として内定し、たった2週間でWebエンジニアの道を諦めることになってしまったわけです。
ちなみに自社開発企業とは、自社独自のアプリケーションなどを開発している企業のこと。
クライアントからの依頼を受けて開発を行う受託開発企業などと比べ、技術力や労働環境が優れているといわれていて人気がありました。
たしかに、一般的に「良い」とされている選択肢で満足のいく働き方ができれば、それに越したことはありません。
Webエンジニア転職では、早く技術力を高めるために多少の背伸びを勧める傾向もあります。
ですが、仕事に求めるものや成長のスピードは人それぞれです。
背伸びをしてバリバリ活躍するよりも、着実に実力をつけていく方が向いている人も当然います。
また、最初の転職でその後の人生やキャリアがすべて決まってしまうわけでもありません。
ぜひ、情報やイメージに引っ張られすぎず、自分に合う選択肢を広い視野で探すことをオススメします。
Webエンジニア転職を始める前の心構え
ここでは、Webエンジニア転職に失敗した僕が、当時の自分に教えたい心構えを紹介します。
もしあなたがWebエンジニアへの転職を考えたときに、参考にしてもらえたらうれしいです!
①大成功よりも、まずは長く続けられることを目指す
Webエンジニアを目指す人の中には、
プログラミングをできるようになって、ガンガン稼ぎたい!
ゆくゆくはフリーランスになって、自由な生活をしたい!
という人がいると思います。
もちろん、モチベーションを高めてくれる目標があるのは良いことです。
僕も似たような目標を持って、プログラミング学習に打ち込んでいました。
「ガンガン稼げるようになる」「フリーランスになる」という大成功の近道として、自社開発企業やレベルの高い企業への転職が推奨されているわけです。
しかし、そんな大成功を目指すよりも大切なことがあります。
それは「Webエンジニアの仕事を続ける」ということです。
Webエンジニアの仕事を続けられなければ、「ガンガン稼げるようになる」「フリーランスになる」といった成功を掴むことはできません。
まずは、自分がWebエンジニアの仕事を続けられそうな環境を探してみましょう。
全員がいきなり高い壁に挑戦する必要なんてないんです
②お金の心配を減らす
Webエンジニア転職に限らずですが、働きながら勉強や転職活動をできるのがベストです。
お金の心配があると、余裕を持って転職活動ができないですからね
(自分で何度も体験済み)
しかし、今の仕事を続けるのが難しかったり、プログラミングスクールに集中して通うために退職したりする場合もあるでしょう。
(僕も退職してプログラミングスクールに通っていました)
十分な貯蓄があるなら問題ありません。
もしそうでないならば、転職活動が長引いてしまった際には「アルバイトなどで生活費を稼げばいいか」ぐらいの心構えを持っておきましょう。
僕にはその心構えがなかったので、結果を出すことを焦りながら転職活動をしてしまっていました⋯⋯
③初めから正社員だけが正解じゃない
未経験からWebエンジニア転職をする際、ほとんどの人は技術力に不安がある状態だと思います。
その中でいきなり正社員になって、僕のように失敗してしまうケースもあるわけです。
そのため、「派遣やアルバイトの仕事から始めてみる」という選択肢もあることを覚えておきましょう。
もちろん、もともと正社員で働いていた人には抵抗があるでしょう。
(僕自身がそうでした)
しかし、【①大成功よりも、まずは長く続けられることを目指す】でお伝えしたとおり、まずはWebエンジニアの仕事を続けられるようになることが大切。
もし技術力に不安があるなら、派遣やアルバイトで仕事に慣れてから正社員転職をするなど、着実にステップアップしていくのもひとつの手です。
ちなみに、派遣の求人の中には「プログラミングスクール卒業生可」というような求人もあります。
僕の住んでいる関東圏の派遣社員の時給は1,700円前後が多いのですが、
「時給1,700円・1日8時間・週5日勤務」で年収をざっと計算してみると
【時給1,700円×8時間×月20日勤務×12か月=3,264,000円】
僕が正社員としてWebエンジニアになったときの年俸は350万円だったので、初年度ではそこまで収入に差があるわけでもありません。
せっかく頑張ってプログラミングを勉強した時間をムダにしないためにも、いろいろな選択肢があることを覚えておきましょう
Webエンジニアへの転職活動で視野を広げるためのアイディア
①さまざまなタイプの会社を見る
僕がWebエンジニアへの転職活動をしていたときは、「自社開発企業」や「自分がやりたい仕事」ばかりを軸に会社を探していました。
でも、会社を選んだり仕事を頑張れたりする理由っていろいろあるんですよね。
たとえば、
- 会社の雰囲気が自分と合う
- 面接官や、そこで働いている人の印象が良い
- 仕事内容や評価基準などが明確になっている
- 新人や未経験者の受け入れ体制が整えられている
などなど。
僕は不本意ながら転職を繰り返してしまっているのですが、やはり仕事は「働いている人や会社との信頼関係」が大切だと感じています。
市役所でツラい仕事をしていたときも、後輩や尊敬できる先輩がいたから乗り越えられた場面が何度もありました。
自分にとっての良い会社と巡り合うためには、たくさんの会社を見てみるしかありません。
最初から条件を絞り込みすぎず、少しでも気になる会社にはどんどんエントリーや問い合わせをしてみましょう。
②派遣やアルバイトの求人も探してみる
未経験からのWebエンジニア転職は、なかなか内定をもらえない場合も多いです。
また、内定をもらっても本当にその会社に決めるべきか悩むこともあるでしょう。
そんなときは、派遣やアルバイトの求人も探してみてください。
正社員よりは待遇が落ちるかもしれませんが、働きながら技術の習得や転職活動ができます。
働いているうちに実績を認めてもらえ、そのまま正社員登用をしてくれることも。
また、いろいろな求人を見ているうちに、「これは嫌だ」「これは譲れない」と転職の軸が明確になることもあります。
転職活動で行き詰まったときには、息抜きでもいいので派遣やアルバイトの求人も見てみましょう。
③副業を考えてみる
Webエンジニアを目指してプログラミングを学んだ経験は、さまざまな副業につなげることができます。
たとえば、
- クラウドソーシングで仕事を受注する
- 学習した経験や習得した技術をブログで発信する
- 個人や仲間でアプリを開発し、リリースする
僕がWebエンジニアへの転職活動をしていたときには副業の知識がなく、「なんとか正社員として転職するんだ」という思いでいました。
ですが、今では副業をすることが珍しくない世の中になっています。
現に僕も、派遣の仕事に加えてブログやライティングなどの副業をしています
Webエンジニア転職では、自主的に実績を作ったことが高く評価されます。
副業は、そんな実績作りの格好の場です。
もし転職活動が思うようにいかなくても、派遣やアルバイトで働きながら副業をすれば、お金を稼ぎながら実績を作ることができます。
副業が軌道に乗れば、その道でフリーランスになることも可能かもしれません。
そんな選択肢もあることを知っていれば、転職活動で焦る気持ちを和らげることができます。
【おわりに】視野を広げて、満足のいく道を見つけよう
Webエンジニアへの転職を考えている人は、きっとたくさんの時間をプログラミング学習に使う(もしくは使ってきた)と思います。
そんな人達には、長くWebエンジニアの仕事を続けて成功してもらいたいというのが僕の思いです。
SNSなどで見るような大成功に向けて、結果を急ぎたくなる気持ちはわかります。
正社員の肩書がなくなる怖さもあるでしょう。
ですが、ぜひ視野を広く持って、焦らずに自分のキャリアを築いていってください。
もしあなたがWebエンジニア転職をする際には、満足のいく道や楽しく仕事を続けられる道を選べることを願っています!